昔、母が着物の下にこのような筒袖を着けた肌襦袢をいつも着て、嘘っこ衿のように半衿を付けていました。「着物は、いつもキチンと着なければならない」「こう着なくてはならない」と着付け教室では教えるので、着ることが億劫になり、ついつい着物から離れてしまったのです。このような商品がもっと知られるといいと思っています。(かくいう私も着付け技能士です)

これまで着物好きが気づかなかった、それでいて何かモヤモヤした感じを抱いていたモノが商品として現実化した、そんな帯枕です。薄いので仮紐にも使えるし使い勝手のいい物です。

これまで車や新幹線に乗る時、あるいは背もたれのある椅子には、お太鼓部分がつぶれるような気がして、もたれないように姿勢を保つのが大変でした。また、たとえもたれても背中に枕の硬い裏側が当たって痛かったのです。でもこの枕はこれまでの、小さくてもずっと持ち続けてきた自分だけの悩みにライトを当てて解決してくれました。

裾よけを先に購入した際には、肌襦袢はこれまでのものでいいと思っていましたが、届いてみるとやはり肌着も欲しくなり直ぐに求めました。背の部分が汗を吸い取る部分が広かったり脇への配慮もあり、まだ着ていませんが汗対策には万全の肌着だと思います。