柔らかな線の中に、凛とした主役としての存在感
【墨流し染め】
圧倒的な存在感がありながら華美過ぎないのは、平安時代から受け継がれる伝統の重みがあるから。
大きな浅い水槽に、インクを落とす。一見ランダムで偶然の産物と思われがちですが、全体の雰囲気はもちろん、きものとして着た時のバランスも考え計算され、正確に狙った地点にインクを落とす。
その計算と、正確さ、そこに墨流し染め独自の『揺らぎ』が入ることで、100%人工的とは異なる、深く個性的な柄が出来上がります。
DとEは、色と柄の位置がたかはしオリジナル。色の彩度をワントーン下げた、普段着きものを推奨するたかはしならではの普段に着やすい色と柄付けにしました。年齢もシーンも幅広く対応する、初めての墨流しにお勧めの品です。
伝統でありながら、常に変化し新しい。柔らかでありながらハッキリとした発色。着るだけで主役になる、凛と美しい、それが【KYOHEI 墨流し】きものです。
全く同じものは無い、優雅で優しい美しさ
マーブル模様があったり、まるで鳥の羽のような柄だったり、曲線ばかりかと思えばビックリするほど鋭利な柄も生まれる。
そしてどんなに計算しても、同じ条件をそろえても、全くが同じものは生まれない、あなただけの一反。
そんな伝統と一回性の高いきものでありながら、生地がセオアルファだから、お家で気軽にお手入れが可能。
セオアルファは、ソフトな肌触りとコシのあるドレープ性などの高感度な質感を持ち、さらに綿を上回る吸水性、軽量感とドライ感も併せ持っています。
通気性も優れ涼やか、そしてお家でお手入れ可能なので、単衣の季節に気軽に楽しめる爽やかなきものです。
あなたらしい、あなた好みの一着を
こちらの柄は、柄出しのご指定が可能です。詳しくは受注メールにてご連絡いたします。
こちらの柄は、柄出しのご指定が可能です。詳しくは受注メールにてご連絡いたします。
日本の伝統工芸を背負う、若き墨流し作家・恭平
【作家紹介】
恭平
鹿児島県生まれ。
新潟県長岡市にて「恭平」ブランドを運営。
20代のとき、高田馬場で墨流しを究める伝統工芸士、高橋孝之に師事。
卒業後に着物ブランド「千花」を経て、現在は墨流し作家として独立。
染めた墨流しは、1000反を超える。数々の広告で、墨流し染めの和服が採用される。
「墨流し」とは、水の上に落として生まれた模様を写しとり、その柄を楽しむ古来の技法です。
その発祥は平安時代ともいわれており、かの古今和歌集には、墨流しを詠んだ歌も存在するほど。
当初、和紙染めから始まったこの技法は、明治後期から反物の染めにも応用されたといわれています。海外でマーブリングとも呼ばれるこの技法は、14〜15世紀には、シルクロードをわたって西洋に伝わったとも。
自然が生み出す一回性の高い色柄は、多くの人を魅了してやまないのでしょう。
墨の色である『黒』を『くろ→くろう=苦労』とかけ、『苦労を水に流し幸せを呼び込む』縁起物とされており、墨流しを持つと幸せになれると言われています。
裁ち合わせシミュレーション