美しい銀座結び、角だしの為の帯枕

キリっとした印象と、ふっくらと優しい印象。一つの結びの中で、二つの異なる印象を持つ「銀座結び」や「角だし」。
凛としていて、それでいて女性らしい、とても粋でファンも多い結びですね。
【憧れの銀座結び】なんて言われることも多々あるこの結び。たかはし女将が出会った時には、専用の帯枕がありませんでした。
新聞紙を畳んで使う、というやり方もあるようですが、せっかく憧れの結び、その中身が新聞紙というのは、ちょっと野暮な印象に。
だから、専用の帯枕をつくりました。専用だからこその簡単さと、優しさと、美しさを是非あなたも体験してください。

上線をキリっと決めるための理想的な大きさと厚さ

銀座結びや角だしの命と言えば、そのシャープな上線。キリっと真っすぐなだけでなく、しっかり薄くするのも美しく見えるポイント。
ちょこっと帯枕は、長さ約20cm、幅約5cm、そして厚みが約1.3cmという、平べったい独特の形が、薄くシャープな上線をつくります。

背中に優しくフィットし、痛みを感じない枕

しっかりと体に添って、しかも痛くない。硬くなくて柔らかすぎない。そんな理想を求めて、枕の素材を選びました。
どんなに綺麗に帯が結べても、痛かったら結ばなくなりますよね。
痛みを我慢してきものを着るなんて、そんなことはしなくていいのです。優しく、楽にきものを楽しみましょう。

伸縮性に優れしっかり結んでも苦しくない枕ひも

ガーゼとは異なり、程よく伸びて厚みのある枕ひもは、ギューギュー結ぶ必要がありません。
摩擦力が高いので、結び目がほどける心配がありませんし、厚みがあるので体へのあたりも軽減されます。

ネットに入れて、そのままお洗濯できる

枕の素材は非吸水性が高いので、水がしみこむことがありません。さらに、しっかりと動かないように枕ひもが縫い付けてあるので、ネットに入れればそのまま洗濯機で洗えます。
汗をかきやすい帯周りの小物なので、気軽にお手入れできるのは嬉しいですよね。

シンプルなパッケージでお届けします

私がなぜ「ちょこっと帯まくら」を作ったか

女将　髙橋 和江

２５年も前のことです。着付け教室でいわゆる『角だし』という帯の結び方を習いました。似よりの結び方に『銀座結び』『引き抜き』などありますが、いわゆる下の方でふっくらとやさしいラインを見せてくれる、あの結びです。
ちょうどその頃、日本アカデミー賞の授賞式に、田中裕子さんが無地の着物に優しい色合いの袋帯をその結びで登場！今でも目に焼き付いているほど素敵な着物姿でした。
ところでその角だしですが、私は新聞紙を畳んで帯まくらの代わりにするよう習いました。この結びは下はふっくらで上はシャープにきりっと低く、そしてまっすぐ背中についているのが特徴ですよね。人によっては帯揚げのみで結ぶ方もいらっしゃいますが、慣れないと不安定な感じがするのではないでしょうか。
そのあこがれの帯結び用の帯まくらが未だにない！ということが不思議でした。きっと不自由を感じている方も多いのでは？と思い、さまざまなウレタンを硬度、厚さにおいて試し、制作しました。
またこの帯まくらは『後見結び』や太鼓を作るときの仮紐代わりにも役立ちます。

【動画】ちょこっと帯枕を使って銀座結び