帯枕の問題を、全部解決したくて作りました
お太鼓を結ぶ時など、きものを着る時にほぼ使う『帯枕』。使用頻度は高いのに、問題がたくさんありますよね。
- 帯を前結びするときの、肩が上がらなくて大変問題
- 枕ひもを結ぶのが上手くいかない問題
- 枕ひもの結び目が痛い、ポコッと目立つ問題
- 枕ひもの体への当たりが気になる、痛い問題
- 帯揚げが綺麗に巻けない、収まらない問題
今までは「仕方がない」と言われていたこれらの問題。
まだない帯枕の付け心地のために、たかはしは真剣に向かい合いました。
1年以上の試行錯誤を繰り返し、できたのが「結ばないけど枕ひも」。
きもののハードルと思っていたことが、きっと低くなる、もっと普段にきものが楽しめる、そんなお手伝いができる便利アイテムです。
結ばないけど枕ひも、その特徴と使い方を詳しく動画で
※動画で使用している「結ばないけど枕ひも」は旧タイプですが、性能、使用方法は変わりません。
肩が上がらなくて、後ろで結べなくて…それでも大丈夫
お太鼓を前で作って帯を結ぶ「前結び」。
楽そうに見えますが、実は後ろ手で結ばなきゃいけなかったり、腕を後ろに回した状態で肩が上がらないと何ともならないという弱点が!
慣れないうちは、結びやすくはない枕ひもを、後ろ手で結ぶのは意外と大変。
さらに、たかはし女将曰く「お太鼓をあきらめ半幅帯を多用した」というくらい大変な五十肩にはとっても大変。
そこを考え、まず、ゴムベルトを採用。
これは長さ調整がラク、なだけでなくその伸縮性により、背中の下の方でとめても、びょんっ!と上に勝手に上がるのです。
さらにフックでワンタッチ装着可能。
痛む肩を無理やり上げたり、苦戦しながら後ろで一生懸命結ぶ苦労を無くしました。
体への負担を、痛みを減らしたい、だから生地も形も考えました
結ばずワンタッチでとめるから、結び目が体にあたったり、ポッコリ表に響くこともありません。
また、もう一つの痛みポイント、脇の下も、しっかりとした生地を使い、幅広の形なので体に食い込まず、長時間つけていても痛くなりにくい。
さらに、本体生地は冷感清涼素材で、ゴムベルトもメッシュ、熱のこもりやすい帯内を少しでも快適にし、暑さによる負担も減らす工夫もあります。
簡単、綺麗なだけではなく、色々な体への負担も減らしました。
帯揚げのシワシワを防ぎ、あっという間に綺麗に仕上がる
帯揚げを止めるためのゴムバンドがついているので、帯枕にセットした帯揚げをしっかりキープ。
正しくセットすれば、帯揚げがシワシワにならず、意外とみられている脇の下の帯揚げの処理もサッと簡単に綺麗にまとまります。
私がなぜ「結ばないけど枕ひも」を作ったか
たかはしきもの工房
女将 髙橋 和江
前結びは初心者さんや肩が上がらない人にお勧め!とよく言われますが、決してそうではないと私は思っていました。なぜかというと、前結びの時って、帯枕の紐や帯揚げを、後ろ手で、しかも帯の位置まで手を挙げて結ぶんですよね。あれは肩の固い方や、私も体験した五十肩、後ろ手で結ぶのが不得意な方は大変って思っていました。
これは何とかしなきゃ!と思い考え始めた時、ゴムベルトが良いのではと思ったのです。ゴムベルトであれば、肩が上がらなくてお尻の後ろでとめても、手を離せばゴムだから上に戻るのでは?そしてもう一つ、どうしても「着崩れたくない=ヒモをぎゅうぎゅう締める」という考えがなくならず、そこで嫌な思いをしている方がたくさんいる、これもゴムベルトで解決では?
試作してみると、これが見事に的中し、痛い思いをして腕を上にあげる必要がなくなり、そしてぎゅうぎゅうしなくてもしっかり留まるのです。さらにフックでひっかけるようにしたことで、後ろで結ぶのが苦手な人も、結び目が体にあたって痛いという人も、その負担を軽減することができたのです。
動画でも説明していますが、前結び用と思って考えたこの商品、作ってみたら後ろ結びでも便利な点がたくさんありました。前結び後ろ結び問わず、枕ひもでお悩みの方はぜひ一度手に取っていただきたい商品です。
墨色の枕ひもで透けが気になる方に、一つの提案です
この、和装の小物としては珍しい墨色は、万が一ちょろっと帯揚げから外れても白くないほうが恥ずかしくないですし、ちょっとスタイリッシュな感じがしますよね。
でも、黒っぽい商品を作ると、白っぽいものを合わせた時に透けるんじゃないかとよく言われるます。確かに、白っぽい帯揚げに白い枕ひもを重ねるよりは黒くなると思うし、夏物などの場合は絽目などが黒く見えると思います。
ですがそれは悪い事ではなく、上の画像のように、中から黒が透けるということが明確にはっきりとして、より涼やかに見えると思いませんか?
さらに、濃い目の絽の帯揚げで、あまり透け感を出したくない、という場合は墨色はほぼ透けが感じられません。
墨色でも白色でも、その時の気分や合わせるもので、自由に使っていいのではないでしょうか?普段着きものを推奨するたかはしからの提案です。
ご一緒にいかがですか?
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