たかはしの、想いをお届けします
震災から10年を迎えた今、改めてたかはしの考え方、想いをお届けします
いわゆるビジネス書に分類されるのですが、その中身は、ビジネス指南のテクニック、思考の仕方や順番などhow-toは、ほとんど書かれていません。
たかはし女将が自分で言っています、「ビジネス書らしくないビジネス書」だと。
たかはしが歩んできた道、これから歩もうという道について、どういう想いでいたのか、いるのか、そしてこれからどういう未来を見ているのか、そんなことが書かれています。
目次
- はじめに
- 第1章 「時代遅れ」+「非IT化」+「新規参入がない」業界ほど改革後の伸びしろは大!
- きもの産業は新規参入する企業もほとんどない衰退産業
- きもの産業はなぜ衰退したのか
- かつての「2兆円産業」が6分の1に減少
- 最盛期のきもの業界に足を踏み入れて感じたこと
- 伝統にあぐらをかいたために衰退の一途をたどることに
- 女性ユーザーを顧みない「男社会」が受けた報い
- 業界の衰退とユーザーのきもの離れは別問題
- 先代から引き継いだやり方の検証から始める
- 「お客さま視点」を徹底追及した「きものの丸洗いサービス」
- 古い業界ではヒットへのハードルは意外に低い
- 第2章 法則① 異業界の商品開発・販売方法から、自社商品に置き換え可能なアイデアを探し出す
- 「業界の当たり前」の否定から革新的な新商品は生まれる
- 業界外での幅広い経験が新たな視点を育てる
- 視野を広げて学び続けることは貪欲に
- 「伝統の継承にこそ価値がある」という考えは捨てる
- 不要なものを捨て去ると最も大事なことが見えてくる
- 「面倒くさがり屋」で「せっかち」な性格も商品開発に役立つ
- 成長産業の既存の取り組みは衰退産業では画期的
- 画期的過ぎる商品はすぐには売れない
- 第3章 法則② 試作百篇!手持ちリソースを総動員してユーザーが求める商品を極限までつくり込む
- 人とのご縁に感謝し、成功体験をともに重ねる
- 「面白いもの」を考えて実現させる仲間を集める
- ダメな試作品も机上の空論より確実な進歩
- 外注する工場は遠隔地ではなく、なるべく地元の企業を選ぶ
- 外注先は一蓮托生のパートナー
- 多彩なユーザーのニーズに応えるには自社工場が必須
- 衰退産業の中小企業に合うのはマーケットインの考え方
- 消費者視点のメーカーベンダー・アイリスオーヤマから得たヒント
- 試作品モニター募集のメリットとデメリット
- 思わぬきっかけで出会った共同開発者
- 100人の一般ユーザーより1人のスーパーモニター
- ヒット商品で目指すべきは「ワクワク感」の上乗せ
- ユーザーの日々の暮らしを想像することがヒット商品への近道
- 商品のネーミングはプロに任せる
- 「私」ではなく「ユーザー」の不便さ・不自由さを考える
- 第4章 法則③ 既存の販売ルートにとらわれず、自社商品のメリットがユーザーに確実に伝わるルートを見つける
- ニッチなニーズにもこたえられる販売方法を考える
- 丁寧な商品説明でないと開発者の意図は伝わらない
- ネットショップは中小企業にとって最高の販売チャネル
- 商品のデメリットは隠さずに開示
- 商品をコピーされることは恐れるに足りない
- 従業員と魂までつながる努力は惜しまない
- 経営者にとって従業員は「教育する」相手ではなく「共感し合う」相手
- 第5章 法則④ 記憶に残る「ストーリー」を商品に与えて、ユーザーと共有する
- 「ストーリー」のある商品にはユーザーが愛情を感じてくれる
- きものがもつストーリーを感じた震災時の体験
- 従業員が本当の「同志」に変わった出来事
- お客さま一人ひとりのきものへの強い思いを再認識
- お客さまに受け入れられた喪服販売
- ユニークな開発ストーリーは全ての商品にある
- 第6章 「きものをやさしく たのしく おもしろく」。自社の理念をいつも胸に
- 正当な対価を得ることにひるまない
- 外注先や地域社会にも貢献して「世間によし」を実現
- WIN-WIN-WINの実現。「被災地に着物を贈ろうプロジェクト」
- 自社の利益だけにこだわらず業界全体の成長を意識する
- おわりに